乾燥が原因のフケ対策|パラパラ白いフケを防ぐ5つの方法

フケと聞くと「不潔にしているから」と思われがちですが、実は清潔にしていても出てしまうもの。その正体は、頭皮の角質(古い皮膚)です。なかでも「白くて細かく、肩に落ちるようなフケ」は、乾燥が原因であるケースが非常に多いです。

冬場やエアコンのきいた室内、洗いすぎやドライヤーの熱によって頭皮が乾燥し、必要な潤いを失うと、ターンオーバー(角質の生まれ変わり)が乱れ、未成熟な角質がフケとして剥がれ落ちやすくなります

乾燥性フケと脂性フケの違い

フケには大きく分けて「乾燥性フケ」と「脂性フケ」の2種類があります。

乾燥性フケは、頭皮の水分不足によって起こります。見た目は白くて細かく、パラパラと肩に落ちやすいのが特徴です。頭皮がつっぱる感じやかゆみを伴うことが多く、特に空気が乾燥する冬や、エアコンが効いた室内で悪化しやすくなります。

一方で脂性フケは、皮脂の分泌が過剰になることで発生します。黄色っぽくベタつきがあり、頭皮に張りつくように残るため、湿った感じがあるのが特徴です。マラセチア菌などの常在菌が増殖しやすい環境で悪化し、頭皮に赤みやかゆみ、炎症が出ることもあります。

このように、乾燥性フケと脂性フケでは、見た目も原因も対策も大きく異なります。まずは自分のフケの特徴を観察することが、正しいケアの第一歩です。

乾燥性フケの主な原因

乾燥性フケは、日々の習慣や環境によって起こります。以下は主な原因です。

1. 洗浄力が強すぎるシャンプー

「スカルプ用」「薬用」といった強い洗浄力を持つシャンプーには、ラウレス硫酸Naなどの界面活性剤が含まれていることが多く、頭皮のうるおいを必要以上に奪ってしまいます。皮脂が減ることでバリア機能が低下し、角質が剥がれやすくなります。

2. 熱すぎるお湯や爪を立てた洗い方

40℃を超えるような熱いお湯は頭皮の皮脂を一気に奪います。また、爪を立てて強く洗うと、角質層を傷つけて炎症や乾燥を招く結果になります。正しい温度は38℃前後、指の腹でやさしく洗うことが重要です。

3. 自然乾燥またはドライヤーの過熱

濡れた頭皮をそのまま放置すると雑菌が繁殖しやすく、かといって近距離・高温で乾かしすぎると、頭皮の水分が急激に蒸発し、乾燥を悪化させます。ドライヤーは20cm以上離して使用し、仕上げは冷風を。

4. 保湿不足

顔や体は保湿しても、「頭皮は何もしていない」という人は多いです。実際、頭皮も肌の一部であり、乾燥すれば当然フケとして現れます。化粧水や保湿ミストでの頭皮ケアを習慣にすることが大切です。

5. 外的・内的な生活環境の乱れ

冬の寒さや夏のエアコンで空気が乾燥すると、頭皮の水分も奪われやすくなります。また、睡眠不足やストレス、ホルモンバランスの乱れなどは、頭皮のターンオーバー(生まれ変わり)を乱し、未成熟な角質が増えてフケになりやすくなります。


パラパラ白い乾燥フケを防ぐ5つの対策

1. アミノ酸系シャンプーを使う

乾燥性フケ対策の基本は「洗いすぎないこと」。そのためには、頭皮にやさしいアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。これは、洗浄力がマイルドなため、必要な皮脂を残しつつ汚れだけを落とすことができます。また、刺激が少ないため、敏感肌にも向いています。選ぶ際は「ココイルグルタミン酸Na」などの成分が入っているものを基準にしましょう。

2. 頭皮用ローションやミストで保湿

顔と同じように、頭皮にも保湿が必要です。シャンプー後や朝のスタイリング前に、頭皮用のローションやミストを使って水分を補給しましょう。乾燥性フケの多くは「保湿不足」が根本原因です。液だれしにくいスプレータイプのものや、メントール不使用の低刺激処方を選ぶのがコツです。

3. ドライヤーの温度と距離に注意

お風呂上がりにドライヤーを使うときは、20cm以上離して中温〜冷風で乾かすのが理想です。熱風を頭皮に近づけすぎると乾燥が進行し、フケが悪化する原因に。逆に自然乾燥もNGで、菌が繁殖しやすくなります。ドライヤーは「頭皮を乾かす」意識で使いましょう。

4. 頭皮クレンジングやブラシを週1で取り入れる

乾燥フケといっても、毛穴に詰まった汚れが原因のケースもあります。週に1度は頭皮クレンジングや専用ブラシで毛穴の汚れをリセットしましょう。ブラシは先端が柔らかく、刺激の少ないものを選ぶのがポイント。クレンジングはシャンプー前に使い、乳化して洗い流すだけでOK。

5. 枕カバー・帽子・ブラシの清潔を保つ

頭皮に触れるアイテムが汚れていると、どれだけ丁寧にケアしても効果が薄れます。枕カバーは週に2〜3回、ブラシや帽子も定期的に洗浄する習慣をつけましょう。とくに寝ている間は皮脂や汗が分泌されやすく、枕に吸着した汚れが頭皮に再付着する可能性があります。


やってはいけない乾燥フケのNGケア

乾燥性フケを改善しようとして、逆に悪化させてしまう“逆効果な行動”に注意が必要です。

NG1:洗浄力の強いシャンプーで何度も洗う

「フケが気になるからもっと清潔にしなきゃ」と思って、1日に2回シャンプーしたり、スカルプシャンプーをゴシゴシ使う人がいます。しかしこれでは必要な皮脂まで奪われて、頭皮がさらに乾燥しやすくなります

NG2:自然乾燥で放置

「ドライヤーは髪に悪い」と思って自然乾燥に頼るのもNGです。濡れた頭皮を放置することで雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮環境の悪化によって乾燥と炎症が進行する可能性があります。

NG3:頭皮に保湿を一切しない

スキンケアでは当たり前の「保湿」も、頭皮となると見落とされがちです。乾燥した頭皮には必ず保湿が必要。保湿を怠ると、ターンオーバーが乱れてフケが出やすくなります。

NG4:爪で強くかく、硬いブラシでこする

かゆみがあるとつい爪でかきたくなりますが、頭皮の角質を傷つけてバリア機能をさらに壊してしまいます。また、硬いブラシで何度もブラッシングするのも摩擦の原因に。



まとめ:頭皮も肌の一部。保湿とやさしさがカギ

乾燥によるフケは、保湿と洗い方の見直しだけで大きく改善することが可能です。顔と同じように、頭皮もケアが必要。今日から「洗う」「潤す」「守る」の3ステップを意識して、パラパラ白いフケとサヨナラしましょう。

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