フケが出る7つの原因・理由|間違った習慣・乾燥・体質まで徹底解説

「毎日シャンプーしているのにフケが止まらない」「清潔にしているのに、なぜか肩に白い粉が…」
こうした悩みを抱える人は少なくありません。実はフケにはさまざまな原因があり、間違った対策を続けてしまうと、かえって悪化することも

この記事では、フケが出る代表的な7つの原因と、それぞれの特徴・対処法をわかりやすく解説します。

原因①:乾燥によるターンオーバーの乱れ

白くパラパラと落ちるフケの多くは、「乾燥フケ」と呼ばれるタイプです。

これは、頭皮の水分が不足して角質層がはがれやすくなることが原因で起こります。

頭皮も顔や体と同じ「皮膚」なので、空気の乾燥・熱・摩擦などでバリア機能が低下すると、肌を守るために角質を早く入れ替えようとします。これが「ターンオーバーの乱れ」です。
正常なサイクルでは約28日かけて剥がれるはずの角質が、わずか数日でポロポロと落ちてしまうのです。

🔹 乾燥フケの主な原因

  • 毎日のシャンプーで皮脂を落としすぎている
  • 洗浄力の強いシャンプーや熱いお湯の使用
  • ドライヤーの熱風を近距離で当てすぎている
  • エアコンや暖房による空気の乾燥
  • 年齢による皮脂・水分量の減少

🔹 対処法

  • シャンプーをアミノ酸系や保湿成分配合のものに変更
  • シャンプー後はすぐに頭皮用ローションや化粧水で保湿
  • ドライヤーは15~20cm離して使用し、仕上げに冷風を当てる
  • 就寝前や朝の乾燥対策に、ホホバオイルなどの天然オイルで“フタ”をするのも効果的です

乾燥フケは、正しい保湿とやさしい洗髪を意識するだけで、比較的早期に改善することが多いです。


原因②:皮脂の過剰分泌と脂性フケ

「髪にベタベタしたフケがつく」「においが気になる」「頭皮がかゆい」…
そんな症状がある場合、考えられるのは「脂性フケ(あぶらっぽいフケ)」です。

これは、皮脂の分泌が多く、頭皮に常在するマラセチア菌が異常に繁殖することが引き金になります。皮脂そのものは必要なものですが、過剰になると菌のエサになり、炎症やフケの原因になります。

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)という皮膚疾患が背景にある場合もあり、黄色っぽくベタついたフケが特徴です。

🔹 脂性フケの主な原因

  • 思春期やストレスなどによるホルモンバランスの乱れ
  • 食生活の乱れ(脂っこいもの・糖質中心)
  • シャンプー不足・髪の乾かし不足
  • 運動不足や睡眠不足による代謝の低下
  • 抗菌バリアの乱れ(過度な洗浄・ヘアケアの多用など)

🔹 対処法

  • 抗真菌成分(ピロクトンオラミン、ケトコナゾールなど)配合のシャンプーを使用
  • 頭皮をゴシゴシこすらず、やさしくマッサージしながら洗う
  • 食事の改善(脂っこいもの、甘いものを控え、ビタミンB群を意識)
  • かゆみ・炎症が強い場合は皮膚科を受診し、薬用ローションなどで対処

脂性フケは保湿よりも「清潔&菌バランスのコントロール」がカギ

セルフケアで難しければ、早めに医療的な対応を検討することも大切です。


原因③:シャンプーや洗い方が合っていない

「しっかり洗っているはずなのにフケが出る」──その原因は、実は“洗いすぎ”や“洗い方の間違い”かもしれません。

頭皮はとても繊細で、強すぎる洗浄力や摩擦、すすぎ不足などがあると、バリア機能が壊れてフケが出やすくなります。

特に以下のような洗髪習慣は、乾燥フケ・脂性フケのどちらも悪化させるリスクがあります:

🔹 間違ったシャンプー・洗い方の例

  • 洗浄力の強い「硫酸系界面活性剤」入りシャンプーを使っている
  • 頭皮を爪でゴシゴシこすっている
  • 1日に2回以上シャンプーをしている
  • シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しがある
  • シャンプーを直接頭皮にベタッとつけている(原液塗布)

🔹 正しい洗髪方法(かんたん3ステップ)

1. シャンプー前にお湯で1〜2分しっかり予洗い
→ 汗や皮脂の約8割はお湯だけで落ちます。

2. シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮へ
→ 泡で洗う感覚がベスト。指の腹で優しくマッサージ。

3. すすぎは念入りに。最低1分以上
→ 耳の裏・うなじ・頭頂部はすすぎ残しが多い場所。

🔹 シャンプー選びのポイント

  • 乾燥フケ: アミノ酸系+保湿成分(セラミド・ヒアルロン酸など)入り
  • 脂性フケ: 抗菌・抗真菌成分配合の薬用シャンプー
  • 敏感肌: 無添加・アルコールフリー・無香料タイプ

間違った洗髪は、どれだけ高品質なシャンプーを使っていても逆効果になります。

「洗い方」と「選び方」の両面から見直すことが、フケ改善の第一歩です。

男性シャンプー

原因④:ストレスやホルモンバランスの乱れ

「仕事が忙しくてストレスがたまっている」「最近、寝不足が続いている」──

こうした心身の乱れは、頭皮の皮脂バランスやターンオーバー(肌の生まれ変わり)に大きな影響を与えます。

ストレスを感じると、交感神経が優位になり、皮脂の分泌が増えたり、血流が悪くなったりします。結果として、乾燥と皮脂の両方が不安定になり、フケの原因となるのです。

🔹 こんな生活習慣がフケを悪化させる

  • 毎日5時間以下の睡眠
  • 食事が偏っている(ジャンクフード・脂質過多)
  • 運動不足で代謝が低下
  • 仕事や人間関係で慢性的にストレスを感じている
  • 生理前や思春期・更年期など、ホルモン変化のタイミング

🔹 ストレス性フケへの対処法

  • まずは睡眠をしっかり確保(6〜7時間以上)
  • 食事でビタミンB群・亜鉛・たんぱく質を意識して摂取
  • 週2〜3回の軽い運動(ウォーキングやストレッチ)で血流改善
  • お風呂で湯船につかる/深呼吸や瞑想で自律神経を整える
  • スマホ・PCから離れる時間を意識的につくる

皮膚と自律神経は深く関係しています。

ストレスやホルモンの乱れは目に見えない原因だからこそ、生活全体を整えることが鍵になります。


原因⑤:アレルギーや刺激物による炎症

「シャンプーを変えたら急にフケが出た」「カラー後に頭皮がかゆい」──

それは、頭皮が何らかの成分にアレルギー反応を起こしているサインかもしれません。

フケの原因は乾燥や皮脂だけではなく、外からの刺激=接触性皮膚炎も多く見られます。

肌に合わないヘアケア製品を使ったことで、頭皮に炎症が起こり、赤み・かゆみ・ジュクジュク・フケという症状が出ることがあります。

🔹 刺激になりやすい成分の例

  • ラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Na(強洗浄成分)
  • 香料・着色料・保存料などの添加物
  • カラー剤・ブリーチ剤・パーマ液
  • 防腐剤(パラベンなど)やアルコール類

🔹 この症状があったら注意

  • 頭皮がヒリヒリ、赤くなっている
  • シャンプー中にしみる/直後にかゆくなる
  • フケが出始めたタイミングと、使い始めた製品が一致している

🔹 対処法

  • 新しく使い始めたアイテムを即中止する
  • 無香料・無添加・敏感肌用の製品に変更
  • 数日たっても改善しない場合は皮膚科へ

肌のバリア機能が弱い人ほど、刺激の少ない「低刺激×シンプル成分」の製品選びが重要です。

男性が手鏡 白シャツ

原因⑥:加齢や遺伝的な体質

年齢を重ねると、頭皮の皮脂分泌や水分保持力が落ちていきます。

結果として乾燥しやすくなり、フケが出やすい体質に変化するのです。

また、もともと敏感肌やアトピー体質、乾燥肌の人は、生まれつき頭皮のバリア機能が弱いこともあり、ケアしていてもフケが出やすい傾向があります。

🔹 年齢による変化の例

  • 40代以降:皮脂量・水分量が減少
  • 50代以降:ターンオーバーの周期が乱れやすくなる
  • 男性:男性ホルモン(DHT)の影響で脂性になりやすい
  • 女性:更年期のホルモン変化で乾燥・敏感肌に傾く

🔹 遺伝的な傾向とは?

  • 家族にもフケや敏感肌の人がいる
  • 子どものころから乾燥しやすい・かゆみが出やすい
  • アレルギー体質/アトピー/アレルゲンに反応しやすい

🔹 対処法

  • 年齢に合わせて「洗いすぎ」→「保湿中心」にシフト
  • 刺激の少ないケアを「毎日継続すること」が重要
  • ターンオーバーを整える成分(セラミド、ナイアシンアミドなど)配合のケア用品もおすすめ

“体質のせい”で終わらせず、「向き合い方」を見直すことで症状が軽くなることも多いです。


原因⑦:季節・環境の変化

「冬になると急にフケが出る」「春先はかゆみも強くなる」──

このように、季節によって頭皮状態が変わる人も多くいます。

気温・湿度・紫外線・花粉・皮脂量などの環境要因は、頭皮にも大きな影響を与えます。

🔹 季節別に見られやすいフケの傾向

🔹 対処法

  • 季節ごとにシャンプーや保湿剤を見直す(通年同じでは不十分)
  • 外気や花粉が気になる時期は、帰宅後すぐの洗髪がおすすめ
  • 湿度や空調の影響を受けやすい人は、加湿器・空気清浄機など環境調整も有効

フケ対策は「年中同じケア」ではなく、環境に応じて“使い分ける”視点がとても重要です。
これら3つは、個人差・季節差・体質差が強く出る原因でもあるため、一時的な対処より“習慣化されたやさしいケア”が根本改善への近道になります。

まとめ|フケの原因はひとつじゃない。まずは自分のタイプを知ろう

「フケ=不潔」というのは誤解です。実際は洗いすぎ・乾燥・皮脂・ストレス・生活習慣など、複数の要因が絡み合っていることがほとんど。

まずは自分の頭皮の状態や生活習慣を見直し、どの原因に当てはまるかを知ることが、フケ対策の第一歩です。

正しい知識とケアで、清潔で健やかな頭皮環境を目指しましょう。

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