女性のフケは乾燥だけじゃない。年代別に見るありがちな5つの落とし穴と整えるケア習慣
フケと聞くと、乾燥が主な原因と思われがちですが、実際にはそれだけではありません。特に女性の場合、ホルモンバランスの変化や生活習慣、ストレスなど、さまざまな要因が複雑に絡み合ってフケが発生します。また、髪が長くフケが目立ちにくいため、気づかないうちに症状が進行していることもあります。

女性に多い“隠れフケ”の5つの原因
「髪が長いからフケは目立ちにくい」──それが“隠れフケ”の厄介なポイントです。見た目に出にくいため気づかれず、じわじわと悪化していくケースも少なくありません。
ここでは、女性に多い「気づきにくいフケ」の原因を5つに分類してご紹介します。
1. 洗浄力が強すぎるシャンプー
「スカルプケア」「しっかり洗える」とうたうシャンプーには、ラウレス硫酸Naなど強力な洗浄成分が含まれていることが多くあります。
一見スッキリしていても、頭皮に必要な皮脂まで根こそぎ奪ってしまうため、バリア機能が低下し、フケ・かゆみ・赤みの原因に。
特に30代以降の女性は皮脂量が減少傾向にあるため、洗いすぎが乾燥型フケを助長することがあります。
2. トリートメントや整髪料のすすぎ残し
「髪には良いけど、頭皮には残したくない成分」が、実は多く存在します。
- 毛先をしっとりさせるシリコン成分
- スタイリングを長持ちさせる樹脂・ポリマー
- 香りやツヤを足す油分
これらが頭皮に残ると毛穴詰まりや炎症を引き起こし、フケの温床に。
しっかりすすいだつもりでも、うなじ・もみあげ・頭頂部はすすぎ残しやすいポイントなので注意が必要です。
3. ドライヤーの使い方(乾かし方)
「自然乾燥が好き」「表面だけ乾かす」がクセになっている人は要注意。
- 濡れた頭皮は雑菌が繁殖しやすい
- 半乾きは皮脂の酸化を促進し、脂性フケの原因に
- 熱風を近距離で当てすぎると、乾燥性フケが悪化
乾かしムラがあると、頭皮に“乾燥と湿気の両方のトラブル”が生まれることもあります。
4. ホルモンバランスの変動(生理周期・更年期)
女性特有の生理周期や、40代以降の更年期におけるエストロゲンの減少は、肌だけでなく頭皮にも影響します。
- ターンオーバーが乱れる
- 皮脂量が不安定になる
- 水分保持力が落ちて乾燥が進行する
「生理前後だけフケが気になる」「更年期になって突然フケが増えた」という声は珍しくありません。
5. 頭皮の保湿不足(スキンケアとのギャップ)
顔の保湿は習慣化しているのに、頭皮だけ何もしていない…という女性が多いのが実情です。頭皮も肌の一部。乾燥すれば角質がはがれやすくなり、かゆみ・粉ふき・かさつきといったフケ症状が出やすくなります。
年代別に見る女性のフケの特徴と原因
女性の頭皮環境は、年齢とともに大きく変化します。
10代は皮脂の分泌が多く、30代以降は乾燥やホルモン変化の影響を受けやすくなり、それぞれ異なるフケの悩みが現れます。

10代:皮脂分泌が活発で脂性フケが出やすい
思春期を迎える10代前半から、女性ホルモンと皮脂の分泌が急激に増え始めます。その影響で、皮脂が過剰に分泌され、ベタついた黄色っぽい脂性フケが出やすくなる傾向があります。
よくある特徴
- 髪の根元や前髪がペタつく
- 整髪料を使うとフケが増える
- 洗ってもすぐに頭皮がベタつく
主な原因
- 皮脂量の多さ
- 洗い残し(特に耳裏・後頭部)
- ジメジメした頭皮環境(帽子や長時間のマスク着用)
20代:生活習慣の乱れで脂性&乾燥フケが混在
大学生活や就職をきっかけに、生活リズムやストレス、睡眠不足などの影響が出始める年代。一見健康に見えても、ターンオーバーの乱れから細かい乾燥フケが発生することも。
よくある特徴
- 朝はベタついているのに夕方にはフケが浮く
- シャンプーの香りは残っていても、地肌がかゆい
- 髪型が崩れるとフケが見えるのが心配
主な原因
- 夜更かし、栄養バランスの偏り
- ストレスによるホルモンの微細な乱れ
- 頭皮に合わないシャンプーやトリートメント
30代:乾燥とストレスでバリア機能が低下
30代に入ると、皮脂の分泌量が徐々に落ち着き、頭皮も年齢による変化が出てきます。仕事・家事・育児による慢性的な疲れやストレスも重なり、乾燥型フケが増える時期です。
よくある特徴
- パラパラと細かい白いフケが肩に落ちる
- 頭皮がつっぱる/かゆみが強い
- 美容院で指摘されるまで気づかないことも
主な原因
- 乾燥によるターンオーバーの早まり
- 頭皮の保湿不足
- 熱すぎるシャワー・洗いすぎ
40代:ホルモンバランスの変化が顕著に
40代になると、プレ更年期の影響が出始め、エストロゲン(女性ホルモン)の減少が進行します。エストロゲンは肌や頭皮のうるおいを保つ働きがあるため、その減少により乾燥・敏感化・フケの慢性化が目立つようになります。
よくある特徴
- 頭頂部や分け目にかさつき
- いつものシャンプーでしみるようになった
- 保湿してもなかなか改善しない
主な原因
- ホルモンバランスの急激な変化
- 肌質の変化(乾燥・敏感化)
- 加齢による血行不良
50代〜:更年期以降は慢性的な乾燥と敏感に
更年期を迎えた50代以降では、皮脂の分泌がさらに低下し、頭皮の保水力も弱くなります。この時期は、保湿をしない限り慢性的にフケが出続ける状態になることも。
よくある特徴
- シャンプー直後にフケが出る
- 頭皮がピリピリする/赤みが出る
- 髪が細くなり、頭皮が透けて見える
主な原因
- ホルモン分泌の低下(エストロゲンのほぼ枯渇)
- 頭皮の代謝・保水・修復能力の低下
- 頭皮の保湿やUVケアをしていない
年代によってフケのタイプ・出方・原因は異なります。
「何となく乾燥っぽいから」と自己判断せず、今の頭皮状態に合ったケアに切り替えることが、根本改善の近道です。
毎日のケアで整える方法|今日から始める“頭皮のスキンケア”
「何か特別なことを始めなければ」と構えなくても、シンプルなケアの見直しで改善できることは多くあります。

1. アミノ酸系のマイルドなシャンプーに切り替える
- 成分例:ココイルグルタミン酸Na、ココイルメチルタウリンNa など
- 刺激が少なく、皮脂を落としすぎず残しすぎずのバランスが◎
- 泡立てネットや手のひらで“しっかり泡立ててから”使うのがコツ
2. 頭皮用ミストや化粧水で保湿をプラス
- スプレータイプの頭皮用化粧水は乾燥しやすい分け目や頭頂部にピンポイントで使用できて便利
- ドライヤー前/就寝前に1プッシュ取り入れるだけで、かゆみ・粉ふき予防に効果
3. ドライヤーは「根元から」「冷風で仕上げ」
- 温風で8割乾かしたら、仕上げに冷風でキューティクルを閉じる&頭皮の火照りを抑える
- 自然乾燥はフケ悪化のもとになるためNG
- “髪を乾かす”のではなく、“頭皮を乾かす”意識を持つことが大切
4. 週1回、頭皮のクレンジング or 頭皮ブラシでリセット
- 整髪料を使った日や、暑い季節には頭皮クレンジングでリフレッシュ
- 頭皮用のやわらかいブラシで、毛穴の汚れを浮かせつつ血行を促進するのも◎
5. 枕カバーの清潔と髪の結び方も見直して
- 汗や皮脂がついた枕カバーは週に2〜3回交換
- 長い髪を結んで寝る場合、引っ張られた頭皮が摩擦で刺激を受けることも。ゆるめの結び方がおすすめです。
まとめ
女性のフケは乾燥だけでなく、ホルモンバランスの変化や生活習慣、ストレスなど、さまざまな要因が関係しています。年代ごとの特徴を理解し、適切なケアを行うことで、フケの悩みを軽減することが可能です。頭皮も肌の一部として、日々のケアを大切にしましょう。
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